鈴木明氏は武蔵野美術大学建築学科教授を2024年3月末に定年退職されました。本書は鈴木氏のル・コルビュジエ研究の集大成ともいえるものとなりました。
以下武蔵野美術大学出版局ホームページより。
https://www.musabi.co.jp/books/b463161

カサブランカで離別したH・ボガートとI・バーグマンがユニテ・ダビタシオンで再会?!走り回る子ども、台所でおしゃべりする人々…
図面に描かれた身体にみるモデュロールの物語
1943年夏のパリ。疎開しようと準備するスタッフに、ル・コルビュジエは謎めいた宿題を与えた。「手をあげた人間の高さ2メートル20、それを1メートル10の正方形を2つ重ねた中に入れる」、すると何かの解答を得られるはずだと。後にMODULOR(モデュロール)と呼ばれる「人間的な尺度」の探究はここから始まった。ル・コルビュジエの身体図形成を5期に分類し、ユニテ・ダビタシオンへと至る過程の画期的考察!
【鈴木明氏の略歴】
都立上野高校卒業(新制24期)
武蔵野美術大学卒業
武蔵野美術大学大学院修了(造形学修士)
東京理科大学(工学博士)
神戸芸術工科大学・環境・建築デザイン学科教授
株式会社建築都市ワークショップ代表
武蔵野美術大学・建築学科教授
専門分野:建築計画、建築論、インタラクションデザイン
研究テーマ:建築と身体(モデュロール身体の図像学)、セルフビルド建築
主な作品:〈セルフビルド建築〉新聞紙の家(新聞紙ドーム)、ベニヤの家(ベニヤドーム)、積み木の家、水道管の家、ポリテクチャー、モバイルハット(Tea42)、モバイルハット(Bar42) 〈インタラクションデザイン〉せんだいメディアテーク(伊東豊雄設計)のサイン計画、多摩美術大学図書館の家具コンセプトほか
(文責:24期井上)
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鈴木明 (火曜日, 10 6月 2025 05:46)
ご紹介いただきありがとうございます。ル・コルビュジエと言うフランスの建築家(上野の国立西洋美術館の設計者)の、かなり細かい話ですが、一般の方々にも役にたつ話題もたくさん出てきます。
ぜひお手にとってご覧くださいませ。
24期井上です。 (火曜日, 10 6月 2025 09:33)
西洋美術館の設計者といえば、上野駅公園口から毎日その横を通って通学していた身としては、なじみの深い者ではありましたが、残念ながら「高名な建築家」というだけで、深くは知りませんでした。このたびはありがとうございました。